ハンドピックは本当に必要なのか
 
 欠点豆の少ない上等な豆を仕入れれば、ハンドピックは必要ないので、ハンドピックをしている人は安い低級な豆を使っていると聞いたことがあります。
 
 確かにプレミアムコーヒーに代表される高価な豆には欠点豆が殆ど入っていない場合が少なくありません。
 
 しかし、kg単位で見れば大したことのない量でも、1杯の珈琲に対してはどうでしょうか。
 
 1kgの珈琲豆を一度に抽出した場合、殆ど味に影響がない程度の欠点豆混入率でも、カップ1杯10gの中の1粒なら影響は甚大です。なにしろ、発酵豆などは1粒で50gの豆を台無しにすると言われています。
 
 ルミーノではお客様が飲む1杯の珈琲を大切にしたいと思います。
 
 また、コーヒーの生産国での精製技術は低いものの、風味がよく、希少性の高い豆もたくさんあります。そのため、豆の選定をハンドピックが必要か否かで判断しては、豆の本質を見失ってしまうのではないかと考えます。